当科では、昨年度同様、循環器疾患の患者数が多くなっています。最も多い入院患者は心不全の治療で、次いでカテーテル治療となってます。また高齢の患者さんの誤嚥性肺炎の治療入院も多くなっています。
入院期間は、クリニカルパスが設定されている疾患はもとより、それ以外でも昨年より短縮され、全国平均に近い在院日数となっています

当科では、肺炎・感染症・喘息による入院のほか、アナフィラキシーによる入院もありました。

当科では、クリニカル・パスによる鼡径ヘルニアの手術入院が多くを占めています。侵襲の少ない腹腔鏡の手術が多く行われており、平均在院日数も全国平均より短くなっています。
また、消化器外科、呼吸器・乳腺外科を中心にその他一般外科の幅広い分野をカバーしており大腸、肺、乳房、胃や等の悪性腫瘍の手術や、その後の化学療法など様々な疾患の治療を行っています。腸閉塞の保存的治療や虫垂炎の手術症例も多数あります。
当院の健診センターや消化器内科等と連携し、悪性腫瘍の早期発見、治療を行っています。退院後も当院でフォローする患者さんも多く、外来通院や医師と院内の訪問看護ステーションが連携して在宅医療にも積極的に取り組んでいます。

当科では、大腿骨骨折を中心に幅広く外傷による患者さんへ手術を行っています。
大腿骨の骨折は、一定期間のベットの生活を余儀なくされるので、それをきっかけに筋力低下や認知症などが生じやすくなります。整形外科で入院し、手術等の加療を受けた後に在宅復帰できるようにリハビリを積極的に行ってから退院する患者さんが多くなっています。
当院は、急性期の医療を中心に、回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟において、在宅復帰に向けた治療やリハビリを行っています。
※当科より転科の患者さんは転科後の診療科で集計となるため実際の患者数より少ない集計となっています

当科では、眼瞼下垂の手術目的で入院する患者さんが多くを占めています。
熱傷や鼻骨骨折に対する治療、皮膚の悪性腫瘍手術、良性腫瘍手術も行っています。

当科では、脳卒中、てんかん、硬膜下血腫やめまいで入院する患者さんが多くなっています。
脳梗塞では、急性期の血栓溶解療法に２４時間実施できる体制を整えています。また入院後早期のリハビリテーションに取り組み、患者さんの機能回復に努めています。急性期治療を終えてからは回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟に転棟し、退院に向けて地域事業所などと連携をとりリハビリテーションを継続します。
また、地域市町村と協力し、脳卒中（脳梗塞、脳出血、くも膜下出血）の再発予防の活動を積極的に行っており、1年以内の再発率は低下傾向にあります。

※当科より転科の患者さんは転科後の診療科で集計となるため実際の患者数より少ない集計となっています

当科では、膀胱腫瘍摘出、前立腺の摘出や尿管結石の破砕術や、前立腺の生検等、手術目的で入院する患者さんが多くなっています。
その他、腎盂腎炎や尿路感染症等の感染症により入院する患者さんもいます。

当科では、脳卒中や大腿骨頚部の骨折の患者数が上位を占めています。
自院の整形外科や脳神経外科に入院し、手術などの急性期医療を受けてからリハビリ目的に転科した患者さんに加え、他院より紹介され、集中的にリハビリを行う患者さんが入院しています。
また地域の医療機関と連携し、地域密着型の総合的リハビリテーション医療を実践しています。

※他の診療科より転科の患者さんは、転科後の診療科で集計しています。

内科では、不整脈や心房細動に対する心筋焼灼術やペースメーカー移植術、急性心筋梗塞や狭心症に対するステント留置術、循環器疾患に対して心臓カテーテルによる治療を数多く行っています。急性心筋梗塞や狭心症の治療は、緊急の治療を実施できる体制がとられています。下肢閉塞性動脈硬化症や透析シャント閉塞の手術も実施しています。また、内視鏡による胆道ステント留置術、大腸ポリープ切除術等の消化器系疾患に対する内視鏡的治療を数多く行っています。
早期の胃癌や大腸癌等は、外来での柔軟な内視鏡検査により発見され、治療されます。地域のがん患者の重症化抑止につながります。
これらはクリニカルパス（入院診療計画書）を利用して、患者さんに入院から退院までのケアや治療の内容を示し説明しています。

外科では、鼠径ヘルニアの専門外来を行っており、腹腔鏡下鼠径ヘルニアの手術が最も多くなっています。
悪性腫瘍に対する手術は、結腸切除、乳房切除、肺切除、胃切除等を多く行っています。
また、消化器内科と連携して胆石症や胆のう炎のある患者さんを治療しています。その為、腹腔鏡による胆のう摘出術も多く行われています。虫垂炎の手術も多くなっています。
胸腔鏡下や腹腔鏡下の手術は、開胸や開腹で行う手術と比較して、術後の疼痛が軽く、患者さんの体への負担が少ないため、入院期間の短縮につながっています。
これらの手術は、クリニカルパス（入院診療計画書）を利用し入院から退院まで治療やケアが計画的に行われ、その内容は入院前にあらかじめ説明しています。

当科で多い手術は主に骨折に対する手術となっています。特に大腿骨骨折に対する手術を多く行っています。
年齢にかかわらず、筋骨格系・四肢・脊柱など様々な整形外科的疾患の手術を行っています。

※他の診療科へ転科患者さんは、転科後の診療科で集計しています。

当科で一番多いのは、眼瞼下垂症に対する手術です。熱傷等に対する治療も実施しています。その他に皮膚の悪性腫瘍の手術や良性の腫瘍の手術も実施しています。
形成外科の手術は、鼻骨や頬骨の顔面骨折や手足など身体の傷や変形をきれいに治すことを主な目的として行っています。
乳癌に対する組織拡張器による再建手術等の腫瘍切除後の組織欠損に対する手術も行っています。

当科では、慢性硬膜下血腫に対する血腫除去術が一番多くなっています。慢性硬膜下血腫は、多くが外傷が原因で発生します。早期治療により多くは後遺症なく改善しますが、放置すると脳に不可逆的な変化をきたします。
脳梗塞等で経口摂取が困難な患者さんに対しては、胃瘻造設術を行い食事摂取の手段を確立した後、転院するケースがあります。
脳卒中の中に含まれるくも膜下出血の手術の平均年齢は、65.8歳となっています。当院の利用患者さんの中でも比較的若い年齢層です。
また、脳血栓を除去する経皮的脳血栓回収術やＣＥＡ（脳血管内手術）も行っています。脳腫瘍に対する手術も実施しています。

※他の診療科へ転科患者さんは、転科後の診療科で集計しています。

当科は、膀胱・尿管・腎臓・前立腺・精巣等に対して、外科的治療を行っています。
膀胱悪性腫瘍に対する手術が最も多く、続いて体外衝撃波腎・尿管結石破砕術が多くなっています。
また、前立腺がんに関する手術や検査も多く実施しています。
これらの手術は、クリニカルパス（入院診療計画書）を利用し入院から退院まで治療やケアが計画的に行われ、その内容は入院前にあらかじめ説明しています。
地域の開業医とも連携して、健診後の二次精査の実施や早期がんの発見と治療に取り組んでいます。

当科では、主に整形外科や脳神経外科の手術後の患者さんが退院までの間リハビリを行っています。
高齢者に多い大腿骨の骨折や、脳梗塞やくも膜下出血、慢性硬膜下血腫等の疾患が非常に多くなっています。
これらの疾患は比較的長期間のリハビリテーションを要します。急性期治療後は転科し、患者さんごとの体力や暮らしぶりに合わせたリハビリテーションを実施しています。

※他の診療科へ転科患者さんは、転科後の診療科で集計しています。